「それ聞いてみたい」特集③iDeCoとは?
Last Updated on 2024年8月2日 by 高橋 晃太郎
Q1;NISAと一緒によく聞くiDeCo(イデコ)って何ですか?
「iDeCo」=イデコとは「個人型確定拠出年金」の愛称で、自分のために老後資金を積み立てる制度です。国民年金や厚生年金などの公的年金の不足を補うため自助努力で加入する点から「私的年金」の1つと考えられております。そのため加入については任意です。
Q2;iDeCoはどのように積み立てていくの?
iDeCoは自分で掛金を拠出し、自分で運用方法を指定し、60歳以降にその成果を老齢給付金として受け取ります。
自分で運用方法を指定するというのは、iDeCoの窓口である金融機関が取扱っている運用商品の中から自分で選択して積み立てるということです。将来の資産を形成するのに適した様々な種類の投資信託や安全性重視の定期預金等で運用します。将来受け取れる金額は運用成績により変動する自己責任の年金制度となります。※商品により元本割れの可能性もあります。
Q3;iDeCoは途中で運用方法を変えられるの?
はい、基本的に長期的な運用となるため途中で変更できます。変更方法は配分変更とスイッチングに分けられます。
①配分変更→毎月の掛金で購入する運用商品の種類や配分割合を変更すること
②スイッチング→これまで積み立ててきた商品を売却し、別の商品に乗換えて運用すること
Q4;iDeCoをやることで何か税制上のメリットはあるの?
iDeCoに加入すると以下の3点(積み立てるとき・運用期間中・受取時)でそれぞれ税制メリットがあります。
①掛金を払うことで所得税と住民税の負担が減る
→iDeCoで払った掛金は全額「所得控除」となるため年末調整や確定申告をすることで所得税や住民税が安くなります。
②運用期間中の利益については全て非課税
→通常運用で増えた分(運用益)に対してかかる税金(20.315%)が非課税となります。
③将来受け取る際に大きな控除が使える
→一時金として受け取る場合は「退職所得控除」、年金として分割で受け取る場合は「公的年金等控除」を適用することができ所得税を軽減することができます。
Q5;iDeCoは誰でも加入できるの?
基本的に20歳以上65歳未満の全ての方が加入できます。詳しい加入資格や掛金等については国民年金加入区分により異なってきます。iDeCoに興味のある方はこちらでご自身の該当箇所をご確認下さい→iDeCo公式サイト(加入資格・掛金・受取方法等)
Q6;iDeCoを始めるにはどうすれば良いの?
iDeCoについてはNISAと同じく多くの銀行や証券会社で申込みできます。窓口で相談して申し込んだり、WEBで申請して郵送申込みしたりすることができます。まずはメインバンクや気になる金融機関に問合せをしてみましょう。
※当事務所においてもiDeCoの相談をすることができます。
気軽に問合せ下さい→高橋FP総合事務所お問合せ
Q7;iDeCoはNISAと何が違うの?
以下のような違いがあります。
- iDeCoは私的年金制度であるのに対し、NISAは投資信託・株式の税制優遇制度であるという点
- iDeCoは原則60歳まで引き出せないが、NISAは途中で自由に売却し現金化できるという点
- iDeCoは積み立てのみだが、NISAは成長投資(一括)と積み立て運用の2種類取組みできる点
- iDeCoは3つの税制メリット(※Q4参照)があるが、NISAは運用益の非課税のみである点
- iDeCoは加入資格や条件が分かれているが、NISAは全員共通であるという点
- iDeCoに比べNISAの方が選べる商品が多いという点
※その他細かい違いは色々とありますが今回大まかな違いを列挙しました。
また両制度を併用することも可能です。
今回のiDeCoに関する特集は以上です。前回のNISA記事と合わせ、両制度についてご理解頂ければ幸いです。
それでは次回も「お金に関し役立つテーマ」を公開しますので宜しくお願いいたします。